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カラフルさの裏にある基本に忠実なシンプルな塗り「Colors Roomさいね Illustration Works」レビュー

いろんなイラストレーターさんの塗りを参考にして描くのですが、いろいろ取り入れすぎるとバランスを崩したり、基本を忘れたりしがちです
。そういう時に見直す本やイラスト集があるのですが、そのひとつが「さいねさんのイラスト集」です。
カラフルでポップなイラストが特徴的なイラストレーターさんなんですが、実は塗りがシンプルで基本に忠実なイラストが多いと思っています。
今日はそんなさいねさんの画集「Color Room」をご紹介します。

初音ミクやVtuberさんのイラストが多い「さいね」さん

初音ミクやVtuberさんのイラストを多く絵がかれている方で、カラフルでポップな絵を描かれるイラストレーターさんです。キャラクターも魅力的だし、背景の小物にまでかわいいが溢れています。
この本はフォロワーさんがお薦めしてたので読んだんですが、すごく勉強になりました。


ファッション性とデザイン性の高いイラスト

キャラクター中心のイラスト集で、アクリルスタンドにも使えそうな全身絵も多く載っています。キャラクターは頭身が高めで、スタイルがすごくいいです。そこに、服、靴、小物までこだわるファッション性がすごく素敵だなって思いました。
さらに人物の背景に使われているモチーフやパースの取り方もデザイン的ですごく整理されているので、すごく勉強になります。
カワイイの奥に、すごく計算が見える絵がいっぱいです。

シンプルな塗りでメリハリがある

個人的にすごく勉強したところがあって、それが塗りです。
アニメ塗りのようなパキッとしたところもあり、ぼかしているような柔らかい部分もあり、グラデーションがかかっているところもあるんですが、全体的にすごくメリハリの効いてるイラストなんです。
一時期、それらを色々分析しながら、いろんなツールを使って真似ていきました。特にアニメ塗りで毎日描いていた時期の後に、アニメ塗りから脱却するために見ていたので、すごく思い入れがあります。

ぼかしとグラデーション

上でもちらっと指摘したぼかしとグラデーションなんですが、その秘密は下記でリンクを貼ってる「キャラ塗り最強事典」に掲載されていました。
本の内容に触れるとよくないかなと思うので、詳しくは触れないですけど、馴染ませがキレイだから、アニメ塗りのようにパキッとしてるところを残しつつ、階調のある塗りになってるんだなと思いました。
去年は肌塗りをメインで習得していたんですが、Mignonさんの塗りを中心に勉強しつつ、実はさいねさんの塗りも取り入れています。
興味のある方は、下記の本になります。


アニメ塗りからのステッアップの参考に

最近、いろんな技術やツールを使って絵がぐちゃっとしちゃったんですが、さいねさんの絵を見るとシンプルな塗りに深いこだわりがあって、楽しようとして変なツールをたくさん使わない方がいいなって思いました。
自分自身がアニメ塗りからの脱却の際によく見ていたイラスト集なので、何かうまくいかないと立ち返るイラスト本です。
ぜひ機会があれば読んでみてください。


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