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色塗り初心者に最適な本『キャラクターの塗り入門教室』レビュー

クリスタを買ってデッサンや線画を練習して、さあ色塗りをしようと思っても、ツールがいっぱいあるし、どうしたらいいのか分からなかったんです。
youtube動画はそこそこ描ける人が上手くなる方法が多いので、本当に初心者が色塗りできるようになるには、少し物足りない感じがありました。
そこで読んだ本が「キャラクターの塗り入門教室」です。
本当に初心者の時に役立ったので、今日はこの本について紹介していきたいと思います。


著者は講師もされてる乃木坂くしおさん

著者はイラストレーターで、講師もされている乃木坂くしおさんです。
クリスタの使い方本なども出されているし、ちらっと他の本も見たことがありますが、youtuberなどが飛ばして解説するところも初心者目線で丁寧に説明されてる本が多い印象の方です。

アニメ塗り、ブラシ塗り、グリザイユ画法の3つを習得

この本では、主にアニメ塗り、ブラシ塗り、グリザイユ画法の3つを習得できます。
まずアニメ塗りと聞くとパキパキっと線で色分けされた印象を受けると思いますが、この本のアニメ塗りはグラデーションやぼかしなども多用したイラスト映えするアニメ塗りです。今で言うとブルアカ塗りに近い技法を学べます。
ブラシ塗りは文字通りブラシのテクスチャーを利用した塗りですが、この本ではアニメ塗りにより繊細なタッチを加えていく塗りになってます。
3つ目のグリザイユ画法はまずモノクロで明暗を塗り分けてから色を塗る方法です。この本ではグリザイユ画法を一通り学んだ後、グラデーションマップを割り当てて一気に色をつけられる方法が書かれています。
個人的には、アニメ塗りとブラシ塗りをマスターしたいので、この2つに取り組みました。

お題の線画を塗っていく

この本は見ているだけで上手くなる本ではなく、見本の線画をダウンロードして、塗りながら技を覚えていく本です。
各画法にお題の絵が1枚あるだけで、塗りの本としては少ないです。ただ、説明がすごく細かく書かれているので、初心者の人がよく思う「何から手をつけていいのかわからない!」という状況になることはありません。

塗り方を各段階で丁寧に解説

下塗り、各部位の塗り・影付け、仕上げなど、大きな工程だけに分かれている色塗り本は多いのですが、この本はさらに細く書かれています。
肌・目・髪・服・飾りなどの各部分の細かな色、使うツール、合成モード、レイヤーの使い方、クリッピングマスクの使い方、さらに塗り方の順番などが事細かく書かれています。
特にたくさんあるクリスタのツールから、何を使えばどういう表現ができるのかがわかるので、他の絵で応用が効くことばかりでした。
個人的にすごく役立ったのは、影等を大きく描き、その後、透明色で形を整えること。アナログの絵ではない発想なので助かりました。

ブルアカ塗りに近いアニメ塗り

技法で役立ったのがグラデーションを使った色調調整や調子の付け方です。
今流行りのブルーアーカイブなどのイベント絵などでは多用されていているので、この本を読んでいたおかげで、ブルアカ風の塗りはすぐ再現できました。
グラデーション機能を使って入れる方法だけでなく、スプレーなどをつかって描きながら入れていく方法も学べたので、その後別の本で学んだ丁寧な肌塗りなどでも応用できました。

塗りがはじめての人におすすめ

色塗りしたことがない!何から始めたらいいのかわからない!という初心者の人におすすめの本です。個人的にイラストの色塗りの最初に読んだ本で、すごく役立ったのでおすすめです。
ぜひこの本を読みながら、初めての色塗りに挑戦してみてください。次の絵から色塗りが楽になると思います。


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