イラスト制作は、iPad miniとペンを買ったときに落書きからはじめて、今ではゲームやアニメキャラのイラストを描けるようにまでなりました。
イラストの知識や技術は独学で本とYoutubeから手に入れたんですが、特に本から手に入れた知識が今の自分を作っていると思っています。
そこで今回は、イラスト関連の本の中から、初心者時代に役立った本や、そこそこ描けるようになってから読んで初心者時代に読みたかったな!っていう本を集めていました。初心者の方やちょっとイラストで苦手なところある方には参考になる本が多いと思います。
ぜひ記事を最後までお読みください。
総合本・デッサン本
まずはデジタルイラストの総合本や人物を描けるようになる基礎的なデッサン本、あと身体の動きを科学的に理解してイラストに説得力を持たせられる本の3つをご紹介します。
デッサン本に関しては、リアルな人物描写ができる名著をおすすめする人が多いんですが、ここでは省きました。
やっぱり早くキャラを描きたいと思うので、効率よくイラストを描けるようになる本をセレクトしています。
イラストのズレや違和感を修正できる「イラスト解体新書」

この記事にたどり着いた方は、初心者でも何枚かイラストを描いたことがある人だと思います。そういう人は何かしら悩みがある、または何でキレイに描けないのかわからない人が多いと思います。そういう人におすすめなのが、この「イラスト解体新書」です。
絵の違和感や、なんか上手くいかないな!ってところをピックアップし、それをどうやったら修正できるのか解説しています。イラスト講師もされている方が著者なので、かなり多くのイラスト初心者に刺さるポイントが多いです。
総花的なイラスト総合本なんですが、課題→解決がしっかりと書かれいるので、理解もしやすいです。イラスト初心者の方が机の上に置いておいて損はない一冊だと思います。
デッサン本の名著をいいとこ取り!「人体の描き方マスターガイド」

ルーミス先生の顔の描き方、モルフォの箱と円筒で描くなど、マイケルハンプトンの人体の描き方など、デッサンや人体の描き方の名著はいっぱいあるんですが、そんなあらゆる名著の知識や技術をいいとこ取りした上で、二次元イラストを描くということに特化したのが「人体の描き方マスターガイド」です。
頭から足まで全ての人体パーツの描き方がわかるだけでなく、あらゆる年齢や体格の男性・女性、化け物まで描くための基礎知識が学べます。
こういう基礎の基礎がなくても描ける人はいますが、知識は大きな力になりますので、デッサン本で何かひとつおすすめは?と聞かれた時は、この本をご紹介しています。
人の動きを科学的に解析し、ポーズの違和感をなくす「ポーズの定理」

Youtubeのイラスト解説だと[「コントラポストを意識して」と言ってるものが多いと思います。
けれどそれは重心の安定した立ちポーズだけで、イラストやマンガだと走っていたり、飛んでいたり、逆に転けていたり、といろんなポーズを描く必要があります。そういう時に役立つのが、この「ポーズの定理」です。
たくさんのポーズを分析して法則化し、その法則を応用することで、あらゆるポーズが描けるようになります。コントラポストのような重心が安定するキレイなポーズだけでなく、変なポーズなのに重心が安定するポーズや、スポーツなど動きのあるポーズ、バランスを崩して倒れそうなポーズまで、いろんなポーズを描く際に役立つ本です。
勘や感覚に頼らない描き方ができるので、一度、読んでおくといいと思います。
線画
今まで線画に特化した本って読んだことがなかったんですが、ついに線画だけに特化した本が出ました。ここはこの1冊だけご紹介します。
自分が目指す線画の描き方が見つかる「線画の描き方事典」

塗りの本はかなりたくさんあるんですが、線画だけに特化した本ってはじめて読んだと思います。それくらい貴重な本だなと思いました。
Gペン、鉛筆、水彩など線画を引くツール別や絵柄別に担当のイラストレーターさんが執筆していて、ツールの使い方から、下書きやラフのからの線画の取り方、塗りと線画の関係など様々な知識を得ることができます。
ただこの手の本は自分が必要する描き方以外は無駄になっちゃうことも多いです。またちょっと初心者さんには難しいかなと思う内容もありますので、ある程度描けるようになってから、どういう線画にしたいか考える段階で読んでもいいと思います。
塗り
塗りに関してはかなりの量の本があります。それだけ悩んでいる人も多く、方法論や技術も色々あるということだと思います。
この記事は初心者向けですので、初心者の人に必ず読んでいてほしいっていう本を選びました。
塗り絵方式でクリスタの機能を覚えながら塗れる『キャラクターの塗り入門教室』

アニメ塗り、ブラシ塗り、グリザイユ塗りの3つを丁寧に解説してる本で、初心者時代に最初に読んだ塗りの本です。
ベースの線画をダウンロードして、本を見ながら塗っていくことで、塗り方や色の選び方が学べるだけでなく、様々なレイヤー効果を使いこなせるようになる、超初心者向け塗り本です。
これ一冊やっとけば、基本的な塗りはできるようになります。ここから先は、好きな作家さんを真似したり、質感表現を研究したりして、自分らしい塗りを習得していってください。
塗りは1日にしてならずです。
絶対買った方がいいい一冊「mignonが教える肌塗り秘訣」

photoshopで描かれてる方なのでクリスタで同じことができないものもありますが、そんなこと重要じゃないくらい肌塗りをレベルアップさせてくれる本だと思います。
特に人間の凹凸を表現する技術は凄くて、ぼかす方向、ぼかし方、くっきりした影を描く方法などためになる情報がいっぱいです。今でもイラスト用のテンプレートにはこの本で描かれている色を登録しています。
人間が立体的に見えない、線画がキレイなのに塗りでぐちゃぐちゃになる。お腹周りを自然に描きたい。そういう人にはぴったりの本だと思います。
簡単に輝く瞳が描ける「デジタルイラストの瞳の描き方辞典」

瞳はちょっと描き方が変わるだけで、描くキャラクターの魅力をグンと高めてくれます。瞳の描き方の本はたくさんあって、ウルウルの瞳やもっと深い瞳を描く方法を教える本もあるんですが、1冊おすすめするとしてら、この本です。ここに書かれている瞳の描きは方は、すごく簡単で、それでいて見栄えがする、しかも今風の絵柄にもすごく合うものが多いです。
また、瞳の描き方もかなりのバリエーションが載ってますので、必ず自分のイラストに合う瞳の描き方が見つかると思います。
シワや影の付く場所カタチを意識できる「服のシワと影の描き方」

服のシワや影ってまず線画とアニメ塗りで影のカタチ捉えることが重要になります。
実は服の塗りが苦手なのでこの本をよく読み返すんですが、いろんな服の皺のつき方と影のつき方が実写写真とイラスト風アニメ塗りイラストで解説されています。特にシワは服の生地やポーズによって付き方に特徴があるので、そういったポイントもこの本ではわかりやすくなってます。
他にもシワの本や影のお本がありますが、1冊で済ますならこの本が一番良かったです。
ポーズ集
デッサン力アップやポーズに困った時に見るといいポーズ集です。一応トレースOK素材ですが、トレースして描いてると本当に依頼が来たときに描けなくなりますので、見て描くなどしたほうがいいと思います。
日常ポーズが豊富な「女の子ポーズ500」

結構可愛い系に見えますが、6.5~7頭身くらいのスタイルがいい女性のポーズ集です。
定番の立ちポーズや座りポーズはもちろん、朝起きて、学校に行って、寝るまでといった1日の行動や、恋愛、怒りなど感情表現できるポーズなど、よくアニメや漫画で使う日常的なポーズたくさん掲載されています。イラストだけでなく、漫画などにも使いやすいと思います。
古い本ではあるのですが、困った時に見ると参考になるポーズが載っている!っていうことがよくある本なのでおすすめです。
「川口イッサ おんなのこイラストポーズ集」

こっちはきらら系のような可愛い女の子頭身のポーズ集です。
座り、立ち、寝転びなどの色んなポーズだけでなく、水着の紐を・・・とか、そんなに開いてはしたない!というようなポーズもあります。ごちうさとかゆるキャンとか、そういう感じのイラストを描きたい人や、ブルアカのホシノなど、小さくて可愛いキャラを描きたい人に向いています。
ただ500のような日常シーンがないのが欠点かなって思います。
自分の経験を元にセレクトしました
Youtubeなどで活躍されている有名なイラストレーターさんたちは、かなり本格的で高額な本をおすすめされますが、人間の形もちゃんと取れない人にはすごく難しい本が多いです。
今回セレクトした本は、初心者時代に本当に役立った本や、最近読んで初心者時代に読みたかったなという本を集めてみました。気になる本があったら、ぜひ一度読んでみてください。
今後良い本が見つかれば順次追加していきたいと思います。
