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日常芝居と表情がいい「妹さえいればいい。カントク Art Work」レビュー

SNSでイラストを出していると毎日コンスタントにイラストを上げている人はすごいなって思います。
現状はアニメ塗りとかバストアップにするとか作業の工程を省く方向で行っているんですが、シンプルな塗りでスピードアップする方法はないかなと思って、本屋さんで見ていて買った本が、「妹さえいればいい。カントクArt Work」です。
今日はこのイラスト集についてご紹介したいと思いまう。


ラノベやゲームのイラストレーターさん

カントクさんはラノベやゲームのイラストレーターさんで活躍されているイラストレーターさんで、変猫のイラストレーターさんとして知っていたんですが、こちらの作品は読んだことがなく、イラストも見るのも初めてです。
作風としては少し昔の塗りや顔のバランスですが、シーンや感情がすごくわかるイラストが多いです。

シンプルなブラシ塗り

塗りはアニメ塗りのようにパキッとしたところを残しながら、馴染ませていくブラシ塗りで、シンプルで少し前の塗りなんですが画力がすごくでます。
自分自身もアニメ塗りプラスαでできるところは真似できるんですが、難しいです。
とはいえ、慣れれば早く塗れそうなので、少し練習しています。

ラノベならではの日常芝居

デートやホームパーティー、お料理やラッキーなシーンなど、ラノベならではの日常風景の描き方がすごく魅力的です。
特に視点の高さが色々あったり、パースがかっちりしていたり、絵作りが映画の名シーンの1カットのように作り込まれています。

魅力的な表情や仕草

最近のキャラクターは目の位置が低く、少しデコッパチに見えるところを髪の毛で隠しているんですが、この本のキャラはやや高めでリアルよりのデフォルメキャラ。だからなのかわかりませんが、キャラクターの個性を変えずに目の表情をすごくつけているイラストがすごいと思いました。
そんな顔の表情だけでなく、ポーズから手先の演技まで、しっかりとキャラが芝居をしているので、魂は細部に宿るという言葉をすごく感じました。

漫画とイラストの間な感じ

全体的にはラノベの挿絵も含まれているので、漫画とイラストの間、漫画の一コマより手がこんでいて、最近の塗りにこだわったイラストより、手数は少ないです。
けれど、最近のキレイなイラストと比べてパースを使った絵作りがすごいので、シーンに引き込まれる絵だと思いました。

ラノベイラストを目さす方に

アニメ塗りよりはブラシっぽい塗りをしたい。ラノベイラストを目指したい人にはすごくいいイラスト集だと思いました。
他にもパースや視点の勉強にもすごくなったと思います。のようなワンカットやシーンを描きたいという人にもおすすめできるなと思いました。
キャラクターの表情から演技、パースのついた絵作りを勉強したい人は読んでみてはいかがでしょうか。



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