目の描き方本はたくさんあるんですが、たくさんのレイヤー効果やテクニックを使うものが多くて、バストアップなど顔に注目が集まるイラストならいいんですが、SNSでさらっと描くイラストの目には少しカロリーをかけすぎている塗りばかりでした。
そんな時に見つけた本が、瞳描き方事典です。シンプルな描き方で、それなりにきれいな瞳を描けるのでいくつかイラストで試していい感じでした。今日は、この本をご紹介したいと思います。
簡単で見栄えがする瞳が42種類
シンプルで美しい瞳、キラキラ輝く瞳、瞳に風景やフルーツを描く世界観がある瞳など様々な瞳の描き方が42種類も掲載されています。
これだけ瞳の描き方があると、自分が描きたい瞳が見つかると思います。全体的に簡単な工程で描けるのはもちろん、色や描き方がわかりやすく書かれているので、クリスタをお持ちの方は誰でも同じ目を再現できると思います。全体的に目のカタチが、最近流行りのものがいっぱいです。
データをダウンロードして、描き方やレイヤーを確認することもできます。
目を描く基礎からソフトツールが学べる
この本は実際の作例に移る前に、目の構造、デフォルメの仕方など、イラストの目を描く際の基礎が書かれています。
数ページしかありませんが、コンパクトにデフォルメされた目で何を描いているのか知識として頭に入れることができます。
次にこの本に瞳の描き方をご紹介してくれているイラストレーターさんがよく使うツールが紹介されてます。クリスタでよく使う定番のツールも多いので、すごく参考になると思います。
次に作例ですが、全部で6分類されています。
①素早く描ける「シンプルスタイル」
ペンの質感を活かしたものや、アニメ塗り、少しグラデーションを使うものなど、素早くキラッと描ける瞳の描き方が掲載されています。
ラフな絵や毎日投稿などスピードを求められる状況や、全身や人物より背景を魅せるイラストなどの際に使いやすいものが多いです。
②簡単に輝く瞳に「キラキラスタイル」
シンプルな工程で素早くキラキラ輝く瞳が描ける方法です。
影の入れ方や光の入れ方をパターン化したもの、ランダムに入れるものがあり、それぞれ輝き方が違うので自分のイラストに合わせて選ぶといいと思います。
シンプルながら瞳に光が入るものが多いので、普通にイラストに使えるものが多いです。
③メルヘンでかわいい「ふわふわスタイル」
パステルカラーのイラストで、柔らかいトーンで塗る人に最適な瞳の描き方です。
メルヘンチックなキャラクターや頭身低めでフリルなどを多用した可愛いキャラなどを描く方におすすめです。めの色味はパステル調だけで描くものから、パステルからしっかり影の部分を入れるものもあり、ぼかし等も使うものもあるので、少しテクニックがいる描き方です。
④厚塗りに使える「ディープスタイル」
塗りのテクスチャーを活かしたものや厚塗りに使いやすい瞳の描き方です。
工程は少なく描きやすいのですが、筆の質感を残すものが多いので、スキルやセンスが必要になります。
もう少し筆の質感を残せるイラストが描けるようになったら描いてみたい瞳です。
⑤瞳の中に世界を描く「モチーフスタイル」
推しの子のように瞳の中に星や風景、記号などを入れた瞳の描き方が掲載されています。
瞳の中まで見える顔をアップにしたイラストやアーティスティックなイラストに使える瞳だと思います。
いくつか描いてみましたが、簡単に世界観のある瞳を描けるので面白かったです。
⑥イラスト全体との馴染ませ方を
ブラシ塗りと厚塗り、2枚のバストアップのイラストで瞳の描き方と絵全体への馴染ませ方などを解説しています。
こういう本を読んだ後だと、瞳の描き方だけ異常に凝りすぎていたり、瞳の描き方と他のパーツの描き方が合っていない場合があります。イラスト全体を見ながら瞳の描き方を見られるのが良かったです。
今風の瞳を簡単に描きたい人におすすめ
シンプルなものから世界観を表現するものまで、様々な瞳の描き方が掲載されているので、自分の絵柄に合う描き方がいくつか見つかると思います。
他の瞳の描き方のように古さを感じるものもないし、工程が複雑なものもほとんどありません。いちばん最初に目の描き方の本を買うならこの本だと思います。
瞳を描くのが苦手、もっと綺麗な瞳を描きたいという方はぜひ一度ご覧ください。